50周年代運動指針

「力強い地域の絆の確立による
魅力あふれるまち“ひらかた”の創造」

~価値ある存在であり続けるために~

創立50周年代運動指針とは

 (一社)枚方青年会議所「創立50周年代運動指針」とは、(一社)枚方青年会議所が地域における青年会議所として、また青年会議所に所属する個人として、その 理念を達成するためにはどのような運動を展開するべきかの方向性を示し、私たち一人ひとりの行動の道標とするものであると定義します。

はじめに

 (一社)枚方青年会議所は、1962年に全国で221番目の青年会議所として誕生しました。私たちは、「つねに団結の力により創造者としての勇気と実行力を もって地域社会の進歩発展に貢献せんとするものである」という設立趣意のもと、50年に渡り青年らしい英知と勇気と情熱をもって「明るい豊かな社会」の実 現へ向けて運動を展開しています。
 日本経済はバブルという投機経済の崩壊以降続く低迷の中、リーマンショックという世界的金融危機から始まった大不況で、更なる大打撃を受けました。多くの 中小企業が倒産又は廃業をせざるをえない現状を、自身が当事者でない者は傍観者となり他人事のように問題が解決するのを待っているのではないでしょうか。 この国が抱えている様々な問題に対して、国のことは国政が悪い、まちのことは地方自治が悪いと考え、責任を転嫁するなど他力本願になっている気がします。 世間がこういった風潮である今、国のこと=まちのこと=自分自身のことと捉え、一人ひとりの自立意識を向上させることが必要だと考えます。
 また、今日の社会は、経済・社会環境や人々の意識の変化に伴い、家庭・地域・職場での人と人とのつながりが希薄化しているといわれます。特に地域におい て、住民が互いに支えあい助け合う関係や活力が失われており、日本古来の「思いやり」や「助け合い」の崩壊に繋がっていくことが懸念されています。
 わがまちにおいても、選挙の投票率の低下からも見られる自立意識の欠如、更なる少子高齢化が進むと予測される中でのコミュニティ組織の崩壊や財政の悪化な ど様々な問題を抱えております。そのような中、東日本大震災の教訓を活かし今まで以上に安心で安全なまちづくりへの取り組みの必要性や、市民一人ひとりの 自立と地域のつながりの重要性、互いを支えあい助け合う精神の重要性がますます高まってきているのではないでしょうか。
 このような時代背景から、(一社)枚方青年会議所が創立から半世紀を迎えた今、新たな時代のキーワードに「自立」と「共助」を掲げ、地域の中でなくてはならない存在、頼られる存在であるための10年間の運動指針をここに掲げます。

(一社)枚方青年会議所が描く地域のあるべきかたち

「力強い地域の絆の確立による魅力溢れるまち“ひらかた”の創造」

 私たち(一社)枚方青年会議所が考える「自立」と「共助」とは、自立した市民一人ひとりが共存共栄の精神をもって助け合い支えあい、様々なかたちで連携し生 きていく共助の精神を大切にした普遍的なコミュニティのかたちです。それは、私たち青年会議所メンバーを含めた市民一人ひとりが、自立意識をもって現在の 依存型社会からの脱却をおこない、自ら考え判断し自己の責任のもとに行動することができるという「自立」を前提とします。そして、その「自立」と「共助」 は、手を携え連携協働し共にあるべきものと定義します。

「ひと」のかたち

~「ひと」は自らが公共の担い手であるという自覚を持ち積極的に行動する~

 「力強い地域の絆」が確立された社会を目指す中で、今「ひと」のかたちとして何が求められているのでしょうか。「明るい豊かな社会」の実現を目指し、市民 の意識変革に繋がるような運動を様々展開している私たちですが、幾度かの未曾有の歴史的にも類を見ない災害に遭遇し「今、自分になにができるのか」、「な にをしなければならないのか」、自立した一人の「ひと」として、またこの地域に生きる人としてどのような行動をするべきなのか、まずなによりも「ひと」と しての自覚と責任を一人ひとりが感じていると思います。
 「ひと」はひとりでは成長できません。自立した一人ひとりの助け合いや連携によって様々な学びや気づきがあり成長をしていきます。これからの「ひと」のか たちとして、地域に生きる一人ひとりが自立し自らが公共の担い手であるという自覚を持ち、何事にも正面から向き合い、共助の精神をもって積極的に行動する ことができる、そのような「ひと」のかたちが今一番求められていると考えます。

「まち」のかたち

~自らが直接「まち」とふれあい、「まち」に愛着をもつことで 誇りと自信を持つ~

 「まち」のかたちとして、このまちで暮らす市民一人ひとりはサービスの受け手であることのみならず、行政と協働しながら まちづくりの担い手として主体的に活動し、地域に暮らす市民一人ひとりが市民自治の拡充に向けて積極的に取り組んでいくことが必要であり、今後、自己でで きることは自己でおこなう「自立」、自己でのみではできないことは様々なかたちでの地域の絆の中でおこなう「共助」が必要です。
 現代社会においては、多様な価値観をもつ人々が一つの地域に混在している状況であり、旧来の地縁・血縁だけに頼っていた相互共助は薄れてきています。
 私たちのまちにおいても、少子高齢化が進む現状を踏まえ、人と人との繋がり、まちと人との繋がり、様々なコミュニティ組織との連携、そして確固たる信頼関係の構築が「まち」のかたちとして必要になってくると考えます。

 この「ひと」のかたち、「まち」のかたちを基にして私たちが描く「力強い地域の絆」とは、社会情勢の変化などで揺らぐこ とのないしっかりとした軸を持った個人が、自立をしながらも互いを認めあい、刺激しあい、励ましあい、助けあい、共に成長し生きていくことができる地域社 会の絆であり、その自立を前提としながらも共助の精神を大切にした地域の絆が強くなればなるほど、安心・安全で住みやすいまちとなり、わがまちに対する誇 りや郷土愛に繋がり、自らが暮らすまちへの無関心者がいなくなる「魅力溢れるまち“ひらかた”の創造」へ繋がると考えます。
 今後、私たち(一社)枚方青年会議所はこのような地域のかたちを目指し、自ら率先して枚方のまちに触れ、このまちの歴史・伝統・文化を発信しながら運動を展開していく必要があると考えます。

(一社)枚方青年会議所ビジョン

 私たち(一社)枚方青年会議所は自らを律して行動し、今後ますます地域の中で価値ある存在であり続けるために次のような運動を展開いたします。

━━教育

 教育において、「教育の原点は家庭にあり」と言われるように家庭教育が重要です。昨今、家庭での親と子の関係や子どもの躾け方など、子を育てる親としての 資質、大人としての資質の低下が問題視され、「親学」と言われるような親として大人としての資質の向上が重要とされています。
私たちは、子どもたちが物事の善悪をわきまえ正しい行動ができる人間となり、未来に向かって夢を描き地域のリーダーたる人間となれるよう、青少年の健全育 成事業を継続しておこなっていくとともに、子を持つ親の世代の代表として、またこの地域で暮らす大人として自覚を持ち、地域・学校と共に協働して「共育」 に取り組んでいく事業を展開してまいります。

━━地域

 地方分権改革の流れの中で権限が地方に移譲されていく今、これからは行政だけでなく、市民一人ひとりが主体となり、一体となってまちづくりをおこなってい く必要があります。そのためには自分たちのまちは自分たちでつくるという「自主自立のまちづくり」の自治意識が肝要となります。そして、住み慣れた地域で 安心して暮らすことのできる地域社会を実現するためには、私たち(一社)枚方青年会議所が主体となり、それぞれの地域が有する個性や特性を活かしたまちづく りを展開していく必要があります。様々な主体が連携・協働して解決していける新しい仕組み作りや、地域との繋がりやあり方の形成に向けての必要条件を示し 事業を展開してまいります。

━━国際

 日本が国際的に信頼と尊敬を集める国となるためには、国際社会の一員として、主体的な国際貢献によって恒久的な世界平和を目指さなければなりません。その ような国づくりをするためには、私たち自身と地域が自立し、すべて国任せにするのではなく、国が抱える諸問題については「私たちの問題」「地域の問題」で あると考える国民意識が大切です。
 また、諸外国との国際交流という点においても、国の外交とは別に私たちがおこなっている民間交流というものも大切です。民間交流は、国を通してその人を見 るのではなく、人を通してその国を考える交流、つまりお互いを知ることから始まる交流であると考えます。その中では、国や民族、宗教、文化の違いは、交流 の足かせにはなりません。恒久的な世界平和の実現のためにも、今後も継続して民間交流をおこない事業を展開してまいります。

━━組織

 私たち(一社)枚方青年会議所メンバーは、市民の意識変革に向けた運動展開をおこなっていますが、まずは今まで以上に自分自身を律して、自分の意思によって立てた規範に従い行動するという自律意識を持たなければなりません。
 現在、地域にはまちづくりをおこなう団体としてNPO法人をはじめとする様々な公益法人団体が数多く存在しています。このように、様々な専門分野に特化し た団体が存在する中で、今後も(一社)枚方青年会議所が、地域の中で「なくてはならない存在」「頼られる存在」であり続けるためにも、明確なビジョンのもと 私たち自身が自立し運動展開をおこないながら、一方で同じまちづくりをおこなっている他団体や公共団体と連携し、「私たちの住むまち、枚方」の歴史・伝 統・文化を発信する事業を継続しておこなっていくことが必要であると考えます。そして、そのような連携をした協働運動を通じて(一社)枚方青年会議所を地域 に広く伝播発信していくことが組織の認知度をあげ、如いては会員の拡大に繋がると考えます。
 会員の拡大については、組織を活性化させ組織の充実を図るうえでも大変重要となってまいりますが、「明るい豊かな社会」の実現に向けて運動を展開し、地域 の未来を本気で考え、共に行動する同志を一人でも多く培っていくためにも、これから先も積極的な会員拡大運動を展開していかなければなりません。
 (一社)枚方青年会議所が、この枚方の地において今後もより一層「なくてはならない存在」、「頼られる存在」であり続けるために、更なる組織強化をおこない組織の発展に努めてまいります。

さいごに~未来に向かって~

 私たちの目的は今も昔も変わらず「明るい豊かな社会」の創造でありますが、その手法は時代の背景やまちの変化によって様々に変化しています。しかし、その変化に対応できるのも青年会議所であり、私たちが時代に求められているものは、私たち青年会議所にしかできないことであると確信します。
 私たち(一社)枚方青年会議所は、10年後のわがまちが誇りと郷土愛をもった市民で溢れ、未来に向かって夢と希望が満ち溢れる「魅力溢れるまち”ひらかた”の創造」を目指し運動を展開してまいります。
 未来の光が見えないのならば、私たちの手でその灯をともせば良いのです。こんな時代だからこそ私たち青年が、まずは自らを磨き、真剣に地域の未来を語り、胸を張って青年会議所運動を積極的に展開してまいりましょう。大人として、親として、JAYCEEとして、責任世代としての覚悟をもって未来に向かって歩み続けましょう。